誰でもわかる!妊娠のメカニズムを知ろうその2
こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。
昨日よりお届けしております、妊娠のメカニズムについての解説記事です。卵子と精子を擬人化して物語を作って説明しています。
記事タイトルを変更しました。男性だろうと女性だろうと関係ないし、子供もちゃんと正しく知っているべきことなので「誰でもわかりやすい」というフレーズにしてみました。では、昨日の続きです。
妊娠のステップは大きく分けて3つでしたね。
①排卵
②受精
③着床
今日はこのうち②受精についての物語ですが、これはとても長く厳しい勇者セーシの物語なので今日と明日に分けないと語れませんでした。なので昨日は3日かけて妊娠のメカニズムを説明すると言いましたが4日に変更になりました。
今日は受精前編のお話です。
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第2章:勇者セーシとらんこ姫の出会い(前編)
これは勇者セーシがらんこ姫と出会うまでのお話です。
今宵、勇者の旅が始まるのです。
第1話旅セーソー国の戦士たち
ハンモックのようにゆらゆらと揺れるセーソー国。セーソー国には季節はなく、一年を通してずっと過ごしやすい良い気候に恵まれている。そんなセーソー国では戦士たちが常に切磋琢磨し鍛えていた。みんななぜ、そんなに鍛えるのか。それはとある伝説を信じていたからだ。
その伝説とは・・・
真実か否か、ある伝説があった。遠い遠い場所にランソーという国があり、そこには美しい姫がたくさんいるのだそうだ。そのランソー国から毎月一番美しい姫が外に出て勇者の迎えを待っているという。
ランソー国がどこにあるかもわからない。だがどこにあるにせよ、まずこの国をでなければならないが、それにはまず空高くそびえ立つ梯子を上らなくてはならない。一体どこまで続くのか、ここから見上げるだけでは見当もつかない。だから戦士たちは日夜その体を鍛え上げ、これから待つ未知の冒険に旅立つ準備をしているのだ。
セーソー国にまた新たな命が誕生した。彼は74日かけて大人になり、勇者候補生のセーシとなった。そしていよいよセーシにも梯子を上る許可が出た。この梯子は最後の訓練だ。梯子を上り始めるとそこはうねうねと曲がりくねってまるで迷路のようだった。20日間かけてなんとか梯子を上り切るころにはすっかり逞しくなっていた。
解説
精子を作っているのは精巣の中にある精細管というところです。精祖細胞から精子が完成するまで74日かかります。作られた精子たちは精巣にある精巣上体と言う蛇行した管を上っていきます。なんとこの管、引き延ばしてみると6メートくくらいあるんです。その長い管を上ること約20日間、その間に精子は運動能力を獲得します。この精巣上体は未熟な精子をストックしておく役割もあります。ちなみに、精巣がなぜ体の中ではなく、外側にぶら下がっているのかというと、精子を生成するのに最も適した温度(約32度)を保ちやすいからです。
第2話旅立ち
セーシが梯子を上り切るとそこはセーカンという空港だった。そこにあったロケットに乗るように指示された。とてつもなく大きなロケットの中はすでにぎゅうぎゅう詰めに勇者候補の戦士たちが座っていた。おそらく数億人はいるであろう戦士たちの数に圧倒されながらセーシもなんとかスペースを見付けて座った。
機内アナウンスが聞こえてきた。
「これからみなさまをとある場所までお届けいたします。そこからスズランの匂いを頼りに進んでください。その先に必ず、らんこ姫がお待ちになっています。皆様に与えられた時間は3日です。必ず3日以内に見付けてください。」
機内にいる戦士たちは「おー!」という声とともにこぶしを高々と振り上げた。ロケットはシャセーカンというワープトンネルを通って超高速で飛び立った・・・。
解説
性的刺激により精巣上体にいったんストックされていた精子は精管へと送られ、そこから射精管へと続き、前立腺に入った後、尿道へと続き外に出るのです。長い道のりですが一瞬の出来事です。卵子の寿命は1日、精子の寿命は3日程度。精子が女性の体の中で卵子にたどり着くまでに時間もかかるため、排卵日の一日前に夫婦生活も持つことが大事なんですね。
第3話暗い洞窟
ロケットが着地するとすぐさまみんなが外に出た。数億もの勇者候補の猛者たちが勢いよく飛び出した先は洞窟だった。光は見えない。頼りになるのは微かなにおい。らんこ姫が自分の居場所を知らせるために放っているというスズランの匂いだけだ。その匂いのする方へと猛者たちは我先にと走り出す。
「どけ!俺が先だ!」
「何を⁉私が先だ!らんこ姫は私のものだ!」
しかし、この洞窟なんだかひりひりするぞ。
な、なんだ!これは!酸だ!この洞窟には酸の水が湧いているではないか!
それに気づかなかった猛者たちが次々に倒れていく。
勇者候補の1人、セーシはこんな時のためのアイテムを持っていた!
セーシはアイテム「アルカリのくつ」を装備した
よし!これで酸の水を中和しながら進めるぞ!勇者候補のセーシは意気揚々と先を進むのであった・・・。
解説
膣の中は通常弱酸性です。対して精子はアルカリ性。排卵日が近づくと精子が長生きできるようにアルカリ性に近付きます。卵子は精子を誘導するための化学物質を放出しています。それがスズランのにおいの成分に近いという研究があります。
ようやく、セーシは膣の中に到着したところまででこのボリュームなので続きはまた明日、勇者セーシとらんこ姫の出会い後編としてお届けしたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがうございました!
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