誰でもわかる!妊娠のメカニズムを知ろうその4
こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。
新年度が今日から始まりましたね。新社会人の方はまだ土曜日だから実感が湧かないですかね。
本当は昨日までに妊娠のメカニズムシリーズを書き終えて、今日はブログ2ヶ月報告を書く予定でした。2ヶ月は数日前に通過したんですが分かりやすく月末締めでしていこうと思ったんですが、妊娠のメカニズムが長くなってしまいました。なので、ブログの運営報告は明日にします。
ということで、本題です。
妊娠のステップをおさらいしましょう。
①排卵
②受精
③着床
いよいよ最後の③着床となります。
普通の物語なら勇者とお姫様が出会えればそこでハッピーエンドで終わりますが、現実世界ではそうはいきません。結婚は人生の通過点でしかないように、勇者と姫が出会たのも妊娠の通過点でしかないのです。
本日のメニュー
第3章:新たな生命の誕生
勇者セーシとらんこ姫はついに出会った。
そして二人は未だかつてない、唯一無二の存在となるのである。
第1話:二人がひとつになるとき
バリアによりほかのだれにも邪魔されない。
二人だけの空間で手を取り合う二人。
「勇者セーシ様、私はあと数時間しか生きられません。その間にジュセーランというものに進化しなければならないんです!」
らんこ姫は誰に教えられたわけでもないのになぜかそのことを知っていた。
これからどうしたらいいのか、勇者もまた、本能的にそれを知っていたのだった。
「姫、一つになるときがやってきたのです。共にジュセーランになりましょう!」
「はい、勇者様。」
先ほど生えてきたばかりの翼で姫を包み込む。すると次第に二人は一つの体へと変化していき、ジュセーランに進化したのであった。
解説
翼は精子の受精能力を表しています。卵子と精子が結合すると6~8時間かけて遺伝子同士が一つになり新たな赤ちゃんの遺伝子へと変化していきます。
第2話:唯一無二の存在からの脱却
時間をかけて、二人は一人となりジュセーランへと進化した。
ジュセーランはセーシが冒険の途中で見つけた宮殿に向かうことにした。
しかし、ジュセーランは孤独だった。
ジュセーランは唯一無二の存在となったが独りぼっちとなってしまったのだ。
セーシともらんことも違う存在。もう今までのように姉妹も仲間もいない。
「独りぼっちなんて嫌だ。よし、仲間を作ろう!」
そう思い立つとなんとジュセーランは自らの体を半分に割き、二つにしたのだ!
「これはいいぞ!こうやっていけばどんどん仲間を増やすことができる!」
こうしてジュセーランは意気揚々と宮殿へと向かうのであった・・・。
解説
受精卵は約24時間かけて最初の分割を行うのです。48時間後には4分割となります。こうした分割した細胞を胚細胞といいます。そしてその全体を胚と呼びます。
第3話新たな命を育む宮殿
宮殿を目指すこと6日。分割を繰り返しながら進むため、時間がかかったがようやく宮殿にたどり着くことが出来た。
ジュセーランは分裂に分裂を重ね、小さな細胞の集合体ハイバンホーへと変化した。小さな細胞たちを守るため新たな鎧も新調した。
もう寂しくない。一人一人は小さくなったがたくさんの仲間がいる。唯一無二の存在ではなくなったがハイバンホーはとても満足していた。
宮殿はまるでハイバンホーがやってくるのを待っていたかのように扉を自動で開けた。中に入ると中から声が聞こえた。
「ハイバンホーさんお待ちしておりました。よくここにたどり着いてくれました。長旅でお疲れでしょう。ふかふかのベッドをご用意してお待ちしておりました。どうぞ、ベッドでゆっくりお休みください。」
それはランソー国の神オータイの声だった。
「なぜ、私が来ることを知っていたのだ?」
「この宮殿はハイバンホーさんのお家です。ハイバンホーさんがやってくるのをずっと待っていたのです。」
「そうか、そうだったのか!」
ハイバンホーは鎧を脱ぎ、ベッドに横になった。なんと寝心地の良いベッドだろうか。
「これからはベッドまでお食事もお運びいたしますよ。ゆっくりしてくださいね。」
至れり尽くせりの宮殿を大変気に入り、ハイバンホーは探し求めていた場所にようやくたどり着いたのだと悟った。
解説
胚盤胞は透明帯という卵の殻のような膜につつまれています。それがこのお話の鎧にあたります。着床はこの膜を破って子宮内膜に結合することを言います。子宮内膜は黄体ホルモンの刺激により胚盤胞を受け入れる準備をします。こうして着床するまでには受精から7日ほどかかります。
これでようやく妊娠成立です。長い旅でしたね。たーくさんのセーシくん、らんこ姫の中から、唯一出会うことが出来た奇跡。
受精卵になれても着床せず流れ落ちてしまうこともあります。着床できても細胞分裂が進まずに死んでしまうこともあります。一人の人間が誕生するということは本当に沢山の奇跡の積み重ねであり、それ故に命は尊いのです。
妊活云々の前に、こうした妊娠のメカニズムを正しく知るということは大事なことです。自分が子供を望む望まないにかかわらず、自分の行動に責任を持つためにも正しい知識をもつべきです。
女性も男性も大人も思春期の子供もみんな正しい知識をもって命の誕生の神秘と言うものに敬意を払えるようにならなくてはなりません。自分を、相手を、授かった新しい命を大切に出来る人になるために。
以上!妊娠のメカニズムについて擬人化した物語はこれで終わりです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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