救急車!呼ぶ?呼ばない?迷ったときは?
こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。
今日は看護師ネタでございます。
救急車を呼んだこと、運ばれたこと、乗ったことありますか?
私は人生において4度乗りました。30数年の人生にしては多すぎますね。
あ、もちろん仕事以外でですよ。
いつかはお世話になるかもしれない119番。でもいざかけるときって勇気がいりますよね。119番通報するときって焦ってるし。
いつかのために、少しだけ知識を付けておきませんか。
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救急要請の現状
平成27年度救急出動件数等(速報)という総務省から出ている資料がありました。
それによると27年中の救急車の出動件数は605万1,168件で前年より6万6,247件増加しているんだそうです。
実際に搬送された人数は546万5,879人で前年より5万9,962人増加しているそうです。
出動件数、搬送人数ともに過去最多だそうです。
それ以前からの統計データを見ても年々増加傾向が続いています。
参考:「平成27年度救急出動件数等(速報)」PDFファイル
https://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h28/03/280329_houdou_1.pdf
ではなぜ、こんなに増えているのか。
その要因の一つは高齢化
高齢者の搬送割合は多くなっていることは間違いないでしょう。
ですが、もうひとつ。問題なのがこれです。
東京消防庁のサイトからこのグラフはお借りしましたが、実際搬送された人の半分は軽症で救急車での搬送の適応ではないということです。
出典:
東京消防庁<安全・安心情報><救急アドバイス><救急車の適正利用にご協力を!><救急車の適正利用のお願い!!>
実際、本当にいるんです。
夜間とかどこの病院なら診てもらえるのか分からないからとりあえず呼んだとか。
夜の救急外来で待たされるのが嫌だから優先的に見てもらえると思って呼んだとか。
東京消防庁のホームページでは切実に訴えていらっしゃいます。
42秒に1回出動しています!と。適正な要請をお願いします!と。
でも、悪質な人もなかにはいますが、ほとんどの人は救急車をいつ呼んだらいいのか、どうなったら呼んだらいいのか、呼ばないならどう対処したらいいのかが分からないからとりあえず呼んじゃうんですよね。
だから正しい知識をまずは身につけましょう。
いつどんな時に救急車を呼ぶべきか
消防庁が出している資料に載っているものから簡単にご紹介します。
ためらわずに救急車を呼んでほしい症状(大人の場合)
頭→突然の激痛、立っていられないほどのめまいやふらつき
胸→突然の激痛や締め付けられるような感覚、急な息切れや呼吸困難
腹→突然の激痛、激しい痛みが長く続いている下血・吐血
顔→顔半分に力が入らない、ろれつが回らない、見え方がおかしい(二重に見える、視野が欠けるなど)
手足→突然片側の手足に力が入らない、しびれがある
それ以外に意識がない、熱湯をかぶって体の広範囲に火傷を負った、けいれんを起こしている、大量の出血を伴う外傷やのどに食べ物を詰まらせて息が出来ない場合も躊躇なく呼ぶべき危険な状態です。
参考:「救急車を上手に使いましょう」消防庁PDFファイル
https://www.fdma.go.jp/html/life/kyuukyuusya_manual/pdf/2011/japanese.pdf
問題はそれ以外のグレーゾーンですよね。
ではここで問題!ジャジャーン(^o^)丿
私は4度救急車に乗ったと書きましたが、一度は同乗しただけであとの3度は自分が患者でした。下にある三つの実際に私が患者として運ばれた事案の中で一つ救急車を呼ぶべきではなかった事案はどれでしょう!?
①6歳くらいの時、道にあった超どでかい看板に頭をぶつけて血まみれになった
②高校生の時、鼻血がとまらなくて床一面血の海になった
③専門学生の時、左折してきたタクシーに自転車ごとはねられた
正解は・・・
②鼻血でーす!
鼻血って確かに出るときは結構出るんで一見派手な出血に見えるんですけど、ちゃんと正しい止血さえすれば止まりますし、鼻血だけじゃ死にません。
鼻血を止めるときってつい上を向きがちになりますが、上向いちゃ駄目です。この時私は見事に上を向いていて血がのどに回りそれにむせて咳き込んだら血を吐いたみたいになっちゃってそれを見た弟がうろたえて救急車呼んでました。
鼻血は鼻にティッシュ詰めて下を向いて鼻の付け根辺りを冷やすと止まりやすいです。
繰り返す場合はある血管が損傷を繰り返してもろくなっている場合があるので耳鼻科で鼻の血管を焼いてもらうとよくなりますよ。私も小さいころから繰り返していましたがそれでよくなりました。
救急車を呼ぶか迷ったら
でも血が出てたらうろたえるし、救急車呼びたくなりますよね。では、これは救急車を呼ぶべきなのか迷ったらどうするか・・・
救急相談窓口回線と言うのがあるのをご存知でしょうか。
♯7119番です。
子供専用は
♯8000番です。
24時間年中無休で対応してくれます。
迷ったらまずこちらで相談すると救急車を呼んだ方がいいかの判断や、受診したいけど夜中に診てくれる病院はどこなのかとか調べて教えてくれます。
救急車を呼ぶときは
救急車をいざ呼ぶときってとっても焦っていると思いますが、「あわてず、落ち着いて、ゆっくりと」を自分に言い聞かせてからコールします。
オペレーターさんから火事か救急かとまず聞かれます。
「救急です。」と答えます。
問題は次からですね。
「お父さんが急に倒れました。早く来てください!」:;(∩´﹏`∩);:
と言いたくなりますがこれでは伝わりません。
まずは具合が悪い人は誰でどんな症状なのかを簡潔に伝えることが重要です。
「お父さんが胸が痛いと言って急に倒れました。息はしていますが意識がありません。」
呼吸と意識の確認はできる範囲でかまいません。呼びかけに対して全く反応が得られなければ意識はないと言えます。
オペレーターさんが質問してくれると思いますからそれに答えれば大丈夫ですが、住所を正確に伝えるというのも大切。
そこが家ならいいけど、お父さんがもし、外出先で倒れたら・・・。
正確な住所は分からなくても近くにある交差点の看板や、大きな建物の名称などを伝えると住所を特定しやすくなります。
それから最後に通報者の名前と連絡先も伝えます。
最悪、呼吸が止まっているなら心臓マッサージが必要ですが、そうでないときは受診するための準備をしておきましょう。お財布と保険証は最低限必須。もし普段から飲んでいる薬があるならそれとお薬手帳もあるといいですね。
はい、今日はここまでにします!
本当は次に救急車ではなく自分で救急外来を受診するときの方法を書きたかったんですが長くなりすぎるので明日にします!
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
よろしければ、明日また続きを書きますので遊びに来てください!
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