天使ママのお部屋

体外受精、双子妊娠、22週流産、癒着胎盤を乗り越えてベビ待ち中のナースのブログ

熱中症と日射病と熱射病の違いとは?予防法は?

こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。

8月も半ばに差し掛かり、いよいよお盆休み。

いろいろと夏のレジャーの計画が立っているかもしれませんね。

我が家に今年は夏休みらしい夏休みはありませんが。

 

 

さて本格的な暑さを迎え、注意したいのが「熱中症」ですよね。

最近はあまり日射病とか熱射病という言葉より熱中症という言葉の方が多く聞くようになりましたが、その違いご存知でしょうか。

改めて聞かれるとうーん・・・ってなりませんか?

なんとなくわかるような、わからないような。

昔は熱射病とか日射病とかって言ったけど、今はそれを熱中症って言うんじゃないの?

実は熱射病や日射病が熱中症に置き換わったというわけではないんです。

今日はそんなふわっとした感じの熱中症と熱射病と日射病の違いをお伝えしていきます。

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本日のメニュー

 

 

熱中症ってどんな病気?

熱中症は気温や湿度などの気象条件、運動などによる体温の上昇など体の内側と外側の「熱」の影響を受けておこる体の不調全部のことを言います。

 

自らが作り出す熱と体の外に出す熱のバランスを崩したり、体の中の水分と塩分のバランスが崩れることで様々な体の不調をきたします。

 

熱中症はその症状の重さによって3段階に分類することが出来ます。

Ⅰ度熱中症(軽度)

症状:めまい、立ち眩み、生あくび、大量の発汗、筋肉痛など

対処法:涼しい場所で体を冷やし、水分と塩分補給

 

Ⅱ度熱中症(中等度)

症状:頭痛、嘔吐、倦怠感(だるさ)、集中力や判断力の低下(生年月日が言えないなど)

対処法:速やかに医療機関へ搬送

無理に水を飲ませようとすると吐いてしまい、それが気管に入り誤嚥する危険性があります。体を冷やしながら救急車を呼んで待ちましょう。

 

Ⅲ度熱中症(重症)

症状:意識障害、けいれん発作、腎・肝機能障害、血液凝固異常

対処法:一刻も早い救急搬送が必要です。

 

分類はあくまでも目安であり、症状は変化します。

最初は軽症であっても徐々に悪化することもあるので応急処置をしても良くならない場合は速やかに病院へ搬送したほうがいいでしょう。

 

熱中症は重症化すると腎臓や肝臓の機能障害まで起きてくるんですね。怖い病気です。では、日射病と熱射病との関連はどうなのでしょうか。

 

日射病と熱射病と熱中症の違い

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日射病は日差しが関連するもので熱射病は熱さが関連するものなんじゃなかなぁって何となく連想しますよね。

実際、熱中症の中でも日差しにより脱水症状などを引き起こすものが日射病で熱さにより脱水症状などを引き起こすものが熱射病だと解説しているものもよく見かけます。

 

でも正確には全く違う指標から付けられている病名なのです。

熱中症には3つの段階があるとお伝えしましたが、その最も重度な状態を熱射病といいます。

これはこの3段階での分類がされる前、熱中症熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病の4タイプに分かれていました。熱中症の4タイプの中でも最も重症とされていたのが熱射病です。

今ではそれが軽度、中等度、重度という分類に治療上のガイドラインが変わりましたので、あまり熱射病という言葉を聞かなくなってきたのかもしれませんね。

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では、日射病とは何か。

日射病は熱中症の中で重症度を問わず、直射日光が原因で熱中症になったものを日射病といいます。

 

つまりまとめるとこうなります。

 

熱中症は熱や湿度にまつわる体の不調の総称のこと

 

日射病は熱中症の中で直射日光が原因のもののこと

 

熱射病は熱中症で最も重症な状態のこと

 

なので、「あの人熱中症だったんだって」とか「日射病だって言われたらしいよ」とかだと軽度なものから重篤なものまで様々ですが、「熱射病で運ばれた」というときは最も重篤な状態ですから命の危機にも関わる状態だということが言えます。

 

熱中症の予防をしよう!

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さて、熱中症と日射病と熱射病の違いが分かったところで、その対策もしっかりとやっていきましょうね。

これからまだまだ暑さは続きます。

 

こまめな水分補給

水分補給が大事だということは誰もが分かっているんです。でも、のどが乾かないと飲もうとしないというのが問題。

のどが渇いたと自覚しているときにはすでに軽い脱水を引き起こしているかもしれません。特に、高齢者はそういった自覚をするのが遅くなってきます。のどが渇いたと自覚した時にはしっかり脱水になっているということもあるので大切なのが「こまめな」水分補給なんです。

1回に一口、二口でもいいから少しずつこまめに摂るようにしましょう。

 

適度な塩分補給

水分補給が大事だからって水ばっかり飲んで汗をたくさんかいていると体の塩分が薄まります。この塩分、なぜそんなに大切なのかというと、塩分の濃度が体の組織の水分量と血液の中の水分量を調整する役割があるからなんです。

なので塩飴を一緒になめるなどして適度な塩分補給も忘れず行いましょう。

 

高温多湿を避ける

たとえ家の中だって高温多湿の環境になれば簡単に熱中症になります。

エアコンの風は嫌い、電気代の節約、などといってエアコンを使わずに夏を乗り切ろうとする方もいらっしゃいます。特に高齢者の方は多いですね。

しかし!昔の夏と今の夏は明らかに違います。暑さも湿度も昔に比べ高くなっています。昔はエアコンなんてなかったんだから、なんて言いますが今の夏をなめちゃいけませんよ。

直接風が当たらないように風向きを調整するとか温度を高めに設定するなど工夫をして上手にエアコンを使ってください。

 

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冷却グッズの活用

保冷剤、接触冷感、ひんやりスプレー、冷たくなるタオルなどなど冷却グッズもいろいろあります。

どうしてもエアコンが嫌いとあれば、そういった冷却グッズを使い、且つ扇風機や窓を開けるなどしっかりと風を通すようにして部屋の中にも自分の体の中にも熱がこもらないようにしましょう。

ちなみに体を冷やす場合は太い動脈が比較的体表面に近いところにある首、わきの下、足の付け根を集中的に冷やすようにすると効率よく体を冷やすことが出来ます。

 

さいごに

熱中症と日射病と熱射病の違いはお分かりいただけたでしょうか。

まだまだ暑い夏は続きます。

楽しい予定も熱中症になってしまっては台無しです。

それに特にお子様や高齢者の方は自分でも気が付かないうちに熱中症になっていることもあります。

こまめな水分・塩分補給を心がけ、楽しい夏休みをお過ごしください。

 

最後までお付き合いいただき有難うございました。

宜しければこちらもお願いいたします。

 

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