不妊の原因にはどんなものがあるの?男性編
こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。
今日は昨日の続きの記事となっています。
昨日は不妊の原因となる疾患などについて女性に由来するものをまとめました。
今日は男性編です。
不妊の原因の半分は男性に要因があることは統計上わかっています。
ただ、男性の方が妊娠のメカニズムの中で関わりがある部分が非常に少ないので原因はシンプルです。
大きく分けると精子そのものの異常か射精のメカニズムに問題があるかのふたつです。
それではそのふたつについて詳しく説明していきましょう。
本日のメニュー
精子形成障害
男性不妊の要因の約9割を占めると言われるのが精子形成障害です。精子が精巣で作られる過程に何らかの問題があることで精子の数が少ない、あるいはまったくいないなどが当てはまります。
無精子症
精子が全くいない状態のことです。無精子症の13%に染色体異常が発見されていて、特にそのほとんどの人にX染色体が1本多いクラインフェルター症候群がみられます。このような状態であっても顕微授精をすることは可能です。
精子減少症
成人男性の精液1CCのなかには平均6000万個の精子がいます。これが2000万個以下なら精子減少症と診断されます。精子の量を増やす方法は今のところはありませんが、漢方やビタミン剤、男性ホルモンを投与するなどの方法を用いることで精子の状態をよくすることは可能です。
精索静脈瘤
精巣から腎臓へと向かう静脈の弁の機能不全により精巣周辺の血流がうっ血し、こぶのようなものができることがあります。これが静脈瘤です。さらに血液の循環が悪くなると睾丸の温度が上昇し、睾丸の中にある精子が死んでしまったり、運動率が悪くなります。静脈瘤が大きくなると肉眼でも確認できるようになるのでそこで初めて気が付くという人もいます。
精子通路障害
精子が作られているにもかかわらず、何らかの問題により放出できないことを精子通路障害といいます。この精子通路障害にもいくつか考えられる原因がありますが、いずれも精管に問題があるケースが多く見られます。
精管閉鎖
造精機能は働くものの、精子を運ぶ経路に異常があるために起こります。ヘルニアの手術後、外傷の後遺症、性病の治療、精巣の炎症などが原因で引き起こされます。
逆行性射精
これは尿道から膀胱へと精液が逆行する状態です。前立腺の手術歴や糖尿病が原因に挙げられますが、最も多いのは先天性のものです。
機能障害
精子にも射精のメカニズムにも問題はなくてもEDなどの性機能障害をおよそ3割のカップルが抱えていると言われています。
その原因となるのは心因性のストレスです。仕事のストレス、妊活のストレス、特に男性は排卵日に合わせて夫婦生活を持つ日を決められてしまうとそれがプレッシャーに感じてEDになってしまったり射精障害が起きたりすることがあります。
出来る限り、のんびりとした気持ちのゆとりを持てるよう毎月毎月頑張るのではなくたまには妊活しない月というのを設けてもいいかもしれません。
まとめ
現代医学では精子形成障害の約6割は原因不明であると診断されています。これを特発性造精機能障害と呼ぶこともあるそうです。6割ってすごい数字ですよね。
造精機能を阻害している日常生活習慣は喫煙とストレスと言われているので喫煙者の方はまず禁煙から始めてみるのもいいですね。
どのみち、子供が生まれて来たら子供のためにも禁煙した方がいいと思います。私も禁煙を成功させた一人です!
まずは1日の喫煙量を減らす努力から。本気で辞めようと思ったら禁煙外来に通院するのもいいかもしれません。
不妊の原因が男性にあろうが女性にあろうが原因不明であろうが、二人の問題として二人で取り組んでいく姿勢が大切であることには変わりありません。
まずは検査を受けてみようと思ったら、夫婦二人で受診することをお勧め致します。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
合わせて読んで頂きたい記事
宜しければこちらもお願いいたします。