不妊の原因にはどんなものがあるの?女性編
こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。
今日は不妊症に関しての記事です。
私もやはり不妊かな。そう悩んだとき、あなたはまず自分で調べる派ですか?それとも思い切ってまずは病院に行ってみますか?
私は不妊症というものについて深く知ることなく治療に突入してしまいました。でもやはり、不妊症とはどんなものなのか、知ってから病院に行くのと何も知らずに行くのでは違うと思います。先生に勧められるがままに治療を行っていましたが、自分で選択肢を理解して治療を選択するのと言われたからやるのでは現れた結果に対する受け止め方も変わってきます。
体外受精で妊娠出来たとき、やっぱりあれこれ自分で調べて悩んでみるよりまずは病院に行ってみてもらっちゃった方がいい。結果的にすごく近道して子供を授かることが出来てラッキーだったなって思っていました。
でも、こうして流産して命まで落としかけるという結果になったとき、安易に体外受精に進むのではなく、もっと自分でも調べてみればよかったかもと思えてきました。それに産科の主治医に「自然妊娠も可能なのではないか」と言われてそれはもう結果論でしかないんですがやっぱり早まったことしたのかなって思ってしまいました。
どういう治療をしてその結果どうなろうと後悔しないためには、自分で考え、自分で選んだと思う事だと思います。そのためには少しは不妊症に関しての知識が必要だと思います。まずは不妊症になる原因にはどんなものがあるのかということから知ってみませんか。
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主な不妊の原因となるものとは
不妊症の原因は女性にある場合もあれば男性にある場合もあります。不妊症の人の約1~2割は原因が分からない不妊です。不妊の原因は100%分かるとは限らないということは治療を受ける前に知っておきましょう。
女性に由来する不妊因子
妊娠の3大関門が排卵、受精、着床です。この妊娠過程の障害が不妊症につながります。
- 内分泌・排卵因子
- 子宮・卵巣因子
- 卵管因子
- 頸管因子
男性に由来する不妊因子
男性に原因がある不妊症、男女ともに原因がある不妊症をあわせると約半数が男性にも原因があると言われています。女性よりは原因はシンプルです。
不妊の原因を一つの記事にまとめるにはあまりにも量が多くなりすぎます。
なのでまずは女性に由来する原因から取り上げてみたいと思います。
排卵障害
この排卵に何らかの問題が起きたとき、排卵されなくなる無排卵の状態になってしまいます。排卵障害が起こる原因は様々あります。
卵巣機能障害
排卵障害を引き起こす要因は様々あります。最も多いのは卵巣機能障害です。卵巣の機能が低下しエストロゲンという女性ホルモンが減少。エストロゲンは排卵に欠かせないホルモンなので排卵が起きなかったり時間がかかったりします。
高プロラクチン血症
プロラクチンという通常産後に分泌されるホルモンの異常も原因になります。プロラクチンは排卵を抑制し、母乳の分泌を促すホルモンです。このプロラクチンが産後ではないのに高くなってしまう高プロラクチン血症という状態になると排卵が難しくなってしまいます。
多嚢胞性卵巣症候群
卵子が成熟することができず、排卵が起こらなくなる状態のことを指します。さらに排卵が起こらなくなることによって卵巣の外側にある皮が厚くなり、更に排卵が起こりにくくなります。
性腺刺激ホルモン分泌障害
頭の脳下垂体と呼ばれる部分から排卵を促すための性腺刺激ホルモンが分泌されます。しかし脳の中枢神経の異常によりそのホルモンの分泌がとまり、排卵しなくなってしまうことがあります。この状態を性腺刺激ホルモン分泌障害と言い、排卵が伴わない無排卵月経という症状になります。
黄体化未破裂症候群
卵巣の中で卵子が成熟しているのに外に出ることが出来ずに黄体化してしまう事を言います。排卵がないのに排卵したかのように卵胞刺激ホルモンが分泌され、基礎体温が上がります。基礎体温表だけを見ていると分かりませんが、エコー検査やホルモン値を調べる検査で診断することが出来ます。
心因性のストレス
ストレスがたまることによっても無排卵になることがあります。精神的ストレスが自律神経やホルモンバランスを乱れさせ、排卵のリズムを崩してしまいます。ストレスが溜まっているかどうかって自分ではなかなか気づきにくいものかもしれません。ご主人の客観的な視点でも判断してもらうといいかもしれませんね。
卵管障害
卵管は針の太さくらいしかないほそーい管です。この細い管が詰まったりくっついたりしてしまうと卵子と精子が出会うことが出来なかったり、せっかくできた受精卵が通過することが出来ず着床に至らないという事につながってしまいます。卵管障害にもいくつか種類があります。
卵管癒着
一時的に卵管の通りが悪くなり精子や卵子、受精卵が通過しづらい状態になっていることを卵管癒着といいます。癒着の原因は分泌物や卵管の炎症によるものです。子宮内膜症がある人は卵管の内部が厚くなるため卵管が狭くなることがあります。
卵管閉鎖
左右2本ある卵管のうちどちらか、または両方に癒着が見られると卵管閉鎖といいます。どちらか一本でも通っていれば自然妊娠が可能ですが、体外受精などの治療を必要とすることもあります。
けいれん性卵管通過障害
ストレスなどにより自律神経やホルモンバランスの崩れから卵管がけいれんし、通過が悪くなります。
頸管障害
子宮頚管が狭くなることによって粘液が不足してしまいます。これにより精子が通過しにくくなる状態を頸管障害と言います。この頸管障害にもいくつか種類があります。
頸管粘液不全
通常は排卵期に精子が子宮に進みやすくなるよう、頸管粘液が多く分泌されます。しかしこれが不足すると頸管粘液不全となります。ホルモンバランスの崩れや頸管の炎症、もしくは男性が精子膿症であったりすることも要因となります。
抗精子抗体
精子に対しアレルギー反応を起こさせる抗精子抗体というものを持っている場合があります。そうすると、子宮内に精子が入って来ようとするとその精子を頸管内で殺してしまうのです。不妊に悩んでいる女性の数%の人の血液の中に抗精子抗体は存在します。
着床障害
子宮そのものによる原因やホルモンバランスの乱れにより起こると言われています。主には子宮筋腫や子宮の奇形によるもので手術が第一選択となっていましたが、最近では薬物療法も増えてきました。
先天子宮奇形
生まれつき子宮の形が通常の子宮と異なることがあります。その奇形の種類によって手術が必要となる場合とそうでない場合があります。
子宮筋腫
不妊治療をきっかけに発見される方も多いです。私も不妊治療ではなく、流産後に発見されました。今のところ経過観察ですが。良性の腫瘍ですがその大きさや出来た場所によって治療法は異なってきます。大きさが4~5センチ以内であれば経過観察となることが多いようです。
子宮内膜の異常
ポリープや子宮内膜の癒着、黄体機能不全などがあります。癒着はクラミジア感染症や過去の中絶経験、帝王切開の経験などにより起こりやすくなります。黄体機能不全は排卵期の黄体ホルモンの分泌が少なく子宮内膜が厚くならない状態です。そうすると着床しづらく着床したとしても流産する可能性も高まります。
卵巣嚢腫
卵巣の中に水が入った袋のようなものが出来てしまう事を卵巣嚢腫と言います。この袋がねじれたり、破裂して出血したりすると下腹部に痛みが起こります。
子宮がん
妊娠に大きな影響があるのは子宮体がんです。なので必ず不妊治療を行う前の検査にはがん検査も含まれています。
まとめ
今日は主に女性に由来する不妊の原因をご紹介いたしました。明日は男性に由来する不妊の原因について記事にしたいと思います。
様々な原因がありますが、大切なのはむやみやたらと不安にならないようにすることです。正しい知識を持って先生とよく話し合って治療方針を決めた方がどんな結果になっても受け止めることが出来るはずです。
ではまた明日!
参考文献:こちらの本は初心者向けにとても幅広く書かれていてわかりやすいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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