入院こそ危ない!窃盗被害はすぐそこに!
こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。
今週はテーマ「入院」として入院にまつわるお話をお届けすることになっております。
三日目となりました本日は入院中に巻き込まれる窃盗犯罪についてです。
え?入院と窃盗?なんだか縁遠い感じに一見感じてしまいますが、実はあるんです。
私が働いていた病院でも入院していた病院でも決まった時間にアナウンスが流れていました。
「外来患者様の手荷物の置き引きにご注意ください。入院患者様は貴重品の管理にセーフティボックスをご利用ください。」みたいないかんじの内容です。
本当に、あるんですよ。病気で入院している人のお金をとる不届きものが!
ほんとに信じられないですよね。入院しなくてはならないくらい弱っている人間からお金を盗むなんて本当に最低だと思いますが残念ながらあるんです。地獄に落ちろ、一生呪われてろって感じです。
少し古いデータですが平成24年に病院、診療所で起きた侵入窃盗事件は1562件というデータを見付けました。なかには、病院や診療所を専門とする窃盗犯もいるくらい病院は狙われています。
入院することなんてないないと思っていてもある日突然事故に遭ったり、病気を発症したり入院する日は突然やってくるかもしれません。自分じゃなくても家族の誰かが入院することだってあります。そんなとき、頭の片隅に置いておいてほしいなと思います。
本日のメニュー
なぜ病院は狙われやすいのか?
まずはなぜ病院専門の窃盗犯なる輩がいるほど病院が狙われるのか、その理由を考えていきたいと思います。
24時間不特定多数の出入りがある
まず、病院は誰でも入ることが出来ます。
大きい病院になればなるほど夜中でも救急車を受け入れたりしていて深夜でも人の出入りがあるのが普通になっています。救急車で運ばれた、容体が急変した、などなど夜中でも理由はいろいろ言い訳できます。冬だとお家のない方が暖をとるために人気のない外来の待合のソファで寝てるなんてこともあったり・・・(´-ω-`)
変装しやすい
病院と言う場所はマスクをしていることが全く不自然ではありません。マスクをして白衣を着てたらあぁ職員かと思ってしまうし、マスクをしてパジャマを着ていたらあぁ患者かと思ってしまいます。大きい病院になるほど職員同士が顔も知らない人が沢山いますからね。
防犯意識が低い
入院していると患者さんにとってそこは家にかわる生活の場となります。だからどことなく普段の外出しているときよりは警戒心が薄くなってしまいます。入院していて盗難に遭うなんてことはないだろうと思ってしまいがちではないでしょうか。検査にいっている間くらい大丈夫だろうと気が緩みがちになってはいないでしょうか。
狙われているのは現金だけではない
もちろん、現金を狙われることは当たり前ですが、最近は現金だけではありません。よくあるのはパソコン。そして携帯電話。これらを狙う輩もいます。
パソコンなんて病院の備え付けのちっちゃな金庫に入るわけもないですしね。結構堂々とベッドの上のテーブルに置いたままにしてる人、多いです。
しかも、パソコンも携帯も個人情報が満載。自分だけでなく、職場や友人や親族にも迷惑をかけることになってしまいます。
入院が長くなればなるほど、もっと快適な環境にしようとか自宅と近い環境にしようと思っていろんなものを持ち込む人がいます。中には高価な価値のものもあります。本当に管理ができるのか、本当に必要なのか、今一度考えることが必要です。
入院中こそ、防犯意識を高めよう!
入院して痛かったり、苦しかったり、入院費の心配や仕事の心配もあるのに極めつけに盗難に遭ったりなんかしたら人生に絶望しちゃう。
そうならないために!もちろん、病院側の防犯対策というのもしっかりしてもらわないと困りますよね。そのために面会時間という制限があったり面会に来た人には申込用紙を書いてもらったり目印を付けてもらったりしています。
それでも、そんなものはなんのそのとくぐろうと思えばくぐれてしまうんです。あまりに窮屈な決まり事を決めてしまうと今度は本当のご家族やご友人たちが自由に患者さんに会えなくなってしまいます。
不特定多数の人が出入りする場所、それが病院という認識をもって各自でしっかり防犯対策をすることが一番だと思います。
意識その1:大金を持ち込むべからず!
たまーにいるんですけど一人暮らしで家に置いておくのが心配だからといって全財産持ち込む高齢者の患者さん。家族に預けましょう!病院に置いておく方が危険です!お見舞いに来られた方からお見舞い金を頂いたら大事にしまい込まないで家族に持って帰ってもらいましょう。「お見舞い」なんて書かれた封筒が入ってたらいかにもすぎます!
意識その2:パソコンも携帯も貴重品の一つと認識すべし!
先にも述べましたが、貴重品=現金だけではありません。パソコンも携帯も売り飛ばせます。個人情報も盗めて泥棒にとっては一石二鳥になってしまいます。高いブランドものの腕時計とかも速やかに家族に持って帰ってもらいましょう。
意識その3:短時間でも油断することなかれ!
検査やリハビリなどわりとベッドから離れる時間というのはあります。リハビリなんて毎日同じ時間でやったりしますからね。研究熱心な泥棒だと何日も面会や外来患者になりすまして病院に足を運び、この患者は毎日この時間に居なくなるなんて研究したりもします。大部屋だから大丈夫だと思ってもみんなカーテンを閉めていることがほとんどです。カーテンの向こう側で誰かが歩いていたとしても、あぁ、お隣さん帰って来たんだなくらいにしか思いません。
最後に
病院側が取れる防犯対策には正直、限界があります。最後は自分の身は自分で守るしかないのが現状です。
私も入院してきた患者さんに最初のオリエンテーションで貴重品の管理は自己責任でお願いいたしますと繰り返し説明してきました。でもだいたいが聞き流しています。そうですよね、それよりもっと心配なことをたくさん抱えて入院してきていますよね。でもその心配事を増やさないために、できる対策をとっていきましょう。
実際、私が病院で働いていたときも盗難事例はいくつかありました。もちろん警察に被害届を出します。しかし、警官がやってきて捜査をしてもなかなか犯人は捕まるものではありません。指紋て言ったって、不特定多数の人が出入りする病室で有効な証拠がどれだけとれるか。防犯カメラには無数のマスクをした人たちが出たり入ったり。無事犯人が見つかったという話は聞いたことがありませんでした。自分だけじゃなく、入院している家族や知り合いのお見舞いに行ったとき、こんなブログを読んだよと話をするだけでも違うかもしれません。
少しでも入院中に犯罪に巻き込まれるなんて悲しいことが減ったらいいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
よろしかったら応援お願いいたします!