天使ママのお部屋

体外受精、双子妊娠、22週流産、癒着胎盤を乗り越えてベビ待ち中のナースのブログ

看護師辞める?転職する?その前に、キャリアデザインを考えて

こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。

看護師の世界では概ね5年目くらいまでは院内研修が組まれていて5年目までに1人前の看護師を育てようと考えている病院が多いのではないでしょうか。

 

では一人前の看護師になった後はどうしましょうか。

あなたは一人前の看護師になった後の事、具体的に考えていますか?

 

新人の時はがむしゃらで、2年目になって少し先輩に認められるようになり、仕事が楽しくなってきますよね。3年目でプリセプターとして新人指導に携わることでまた仕事が辛くなり、4年目5年目あたりで仕事を辞めたくなるなんてことはよくあります。私もそうでしたし。

 

でも、そこで本当に辞めていいかどうかはあなたが自分のキャリアデザインをどう考えるかによって変わってきますよ。

 

キャリアデザインとは自分の仕事人生を自分でプランニングすることです。

目の前の仕事が忙しすぎてつい先々の事を考えるなんておざなりにしてしまいがち。でも、とても大切なことなんです。目の前の仕事が辛いからって勢いだけで辞めてしまうと後で後悔することになるかもしれません。

 

あなたの看護師人生をここらで少し見つめてみませんか?

 

 

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本日のメニュー

 

 

看護師にはどんなキャリアデザインがあるのだろう

 

看護師と一言で言ってみても活躍の場は様々。病院や施設だけでなく企業や治験、NPO団体や海外での活躍、災害現場での活動など、どんどんその活躍の場は広がる一方です。その中で最もポピュラーなキャリアについてご紹介していきましょう。

 

管理職

病院で働いている場合、まず浮かんでくるキャリアアップといえば管理職でしょう。でも管理職に魅力を感じているスタッフは多くないと思います。

 

私も管理職でしたが、悲しいかな給料は上がらず、やることは増えます。私が働いていた病院は本当に副師長に対しての管理職手当がなく、まったく給料が上がりませんでした。ですが、多くの病院では手当があるにはあるようです。その相場は3万から5万程度。場所によっては5千円なんていう雀の涙程度のところも。

 

そもそもポストの数も少ないため目指すには結構努力が必要かもしれません。

この管理職の仕事内容についてはまた別記事を作りたいと思っています。

リーダーシップがあり、自分が今働いている病院に愛着があり、ずっとそこで働きたいと思っている人にはいいかもしれませんね。

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認定看護師

認定看護師とはある特定の分野において熟練した知識と技術を持ち、より水準の高い看護を提供できる看護師のことです。

2016年1月時点で21分野の認定看護師の免許があります。

 

認定看護師の免許を取るにはまず5年の実務経験が必要でうち3年は取りたい認定の分野に携われる部署での経験があることがまず前提条件です。

そして半年間専門の教育機関で教育を受け、認定審査を受け合格して初めて認定看護師となれます。

 

認定看護師になった後も5年ごとに看護実践と自己研鑽の実績を報告して更新しなければならず、院内研修を行ったり学会に出席し論文を発表するなどをし続けなければ認定看護師として活動し続けることができません。

なかなか大変ですね。ですが、一つの分野を極めたい人にはお勧めです。

 

専門看護師

認定看護師と似ている資格ではありますが専門看護師はより幅が広い活動になります。認定看護師の役割が主に実践、相談、指導であるのに対し、専門看護師はその3つに加え、調整、倫理調整、教育、研究などの役割もあります。

 

専門看護師になるための前提条件の実務経験の条件は認定看護師と同じですが、更に看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得していることが条件として加わります。

つまり、大学に通い直す必要があるんですね。

 

そして認定審査を受け、合格後も5年ごとに更新するのは認定看護師と同じです。

やはりライセンスを維持するのは少し大変です。

 

教育者

人に教えることが好きだなと思ったら看護学校の先生になるという道もあると思います。

看護学校の先生になるにはまず5年以上の実務経験が必要です。

そのうえで、看護教員養成講習会を受講するか、大学で教育に関する科目を履修して卒業する必要があります。

 

大学の教員になりたいのか、専門学校の先生になりたいのかによっても変わってくるのでそこを見据えたうえで調べる必要があります。

 

いずれにせよ、臨床指導者などをまずはやってみて向いているな、好きだなと思ったら看護教員という道を目指してもいいかもしれませんね。

 

ナースプラクティショナー(NP)

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現在正式な資格にはまだなっていませんがすでにいくつかの大学院修士課程では養成コースが設置され卒業生を輩出しています。高齢社会が深刻化する中で、医師不足を改善する手立てとして期待されています。NPは本来看護師ではできなかった医療行為の一部が実施できるようになり、簡単な薬の処方や気管挿管、縫合などが行えます。

 

私が働いていた病院でも数人のNPが働いていましたが、医師と一緒に行動し患者の治療と看護の両方を行っていました。

 

今後の見通しはまだ不確定ではありますが、救命病棟などで働いている人でより専門性を高めたいと思ったらこういった研修を受けるのも一つだと思います。

 

起業する

訪問看護事業所を立ち上げるとか、介護施設を開設するとか看護師の資格を生かして自ら会社を立ち上げるという道もあります。自分の中でこういう看護がしたい、こういう風に患者さんや利用者さんと関わりたいという強い気持ちがある人は理想を実現するために自分で一からすべて作り上げるというのもいいかもしれませんね。

 

今現在私は起業する準備中です。

私の場合は主人と二人で一緒に出来ることを模索した結果、訪問介護事業所を立ち上げることにしました。

看護だと人件費とかがかなり高くなりますし人材の確保も大変です。それに私に訪問看護の経験もないし主人も医療の世界とは無関係の人でした。なのであえて、介護の事業所を立ち上げて二人で一から勉強しながらやっていこうと思っています。

 

キャリアデザインを考える上でのポイント

私も看護師になるまで看護師になったあとでこんなにいろんな道があるとは知りませんでした。そして私は看護師になることが目標でその先の事なんてあまり考えていませんでした。働いていてもこれといって興味が持てる何かが見つかるわけでもなく、ただ淡々と日々が過ぎていくうちに管理職への道を上司に勧められたので選んだというただそれだけでした。

その結果、4年近く副看護師長をやってみて気が付いたことは自分は管理職に向いていなかったということだけです。

 

私のように間違ったキャリアデザインを築くことがないように、自分に合ったキャリアを選ぶためには、人から勧められるままにキャリアを決めるのではなく、自分で考え選ぶことが大切です。

 

では、どのようにキャリアデザインを考えていけばいいのでしょうか。

 

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資格を取るだけがキャリアじゃない

キャリアデザインと聞くと、出世とか資格を取って特別な何かになるという肩書をイメージすると思いますが、それだけではありません。

 

女性であれば結婚して出産するということもあるでしょうし、その時に同じ病院で産休や育休を使って働き続けるのか、それとも働き方を変えるのか、それもキャリアデザインです。

 

キャリアデザインとは自分の仕事と生活とのバランスを考えながらどう働いていくか、どうなっていきたいかを考えることです。自分の仕事でのキャリアを考える上でライフイベントは重要な要素です。どんな人と結婚するかによってもキャリアデザインは変わってきますし、子供が生まれるか生まれないかでも変わってきます。

 

大切なのは自分がどんなふうに生きていきたいと思うかです。理想の生き方を実現するためにはどんな働き方をしたらいいかを考え、働く環境を選びましょう。

 

転職を考えるなら慎重に

幸いにも看護師は働く環境を選べる職業です。そのために自分に合わないと思ったら簡単に転職する人も多いですが、安易な転職は不利になります。

 

転職が多いとすぐに辞める可能性があると考えられ、出世の声は掛かりにくくなりますし、いざ認定看護師などの資格を取りたいと考えたときに該当する分野での実務経験年数が足りないということにもなりかねません。

 

目先の事だけでなく、看護師人生全体を考えて転職先を選ぶべきです。

子育て中の人に優しい環境だろうか。昇給や退職金制度はどうか。研修や資格を取るためのサポート体制はどうなっているかなど長期的な目を持って職場を選ぶ必要があります。

 

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子供を育てながら働くなら

子供を育てながら働くならどんなところがいいのだろう。

勤務時間が短いところ?残業がないところ?有休がとれるところ?

私には今子供がいるわけではないので何とも言えません。子供を育てながらも総合病院で夜勤もやっている人ももちろんいますよね。自分の親やお姑さんが近くに居てくれたら心強いかもしれません。私の知り合いの人は近所でボランティアで子供を預かってくれる人がいて子供が具合が悪くて保育園や学校を休む時、そういった方に子供を預けていたと言っていました。そういったサポート体制を活用するという手もあるようです。

 

どんなところで働くのがベストかというのは自分も含め、周りの人がどれだけ子育てに協力してもらえる環境に居るのかによっても変わってきますからこういうところがいいというのは一概には言えないかもしれませんね。

 

私は今デイサービスで派遣ですが働かせてもらっています。こうして病院でない場所で働いていると命のやり取りとは遠い所に居られて、気持ちにゆとりを持って働くことが出来てなんだかいいなぁって思います。

子供を育てながら働くならやっぱり気持ちにゆとりをもって働ける場所がいいんじゃないでしょうか。

 

まとめ

 私はキャリアなんてどうでもいい。現状維持が一番だってそう思っていました。どこでどう働いていても生活に困らない程度には稼げちゃうのでこのままでいいやってなっちゃうんですよね。私も自分の職場は嫌いじゃなかったし、それなりにやりがいもある。ずっとここで働ければそれでいいんじゃないかなぁくらいにしか考えてなかったです。

でも、自分のライフステージによって維持したい「現状」って少しずつ変わっていくと思うんです。仕事への情熱の傾け方も変わってくるし、仕事にかけられる時間も変わってくる。だから結局ずっと同じ「現状」は維持できないと思うんです。

独身の時は100%仕事に集中して頑張ろうってなるかもしれないけど、結婚したり子供が出来たりしたら家庭での時間を大事にしたくなる。でも子育てだって永遠に続くものじゃなくて十数年もすれば子育てに必要になるのは時間よりお金になってくる。その時にしっかり稼げる職場にいられるかどうかは予め立てていたキャリアデザインがあるかないかで変わってくると思うんです。

その場その場のことだけ考えて仕事を選んでいると結局何者にもなれないまま看護師人生が終わってしまうかもしれません。せっかく苦労して取得した生涯免許ですからフル活用できるように、忙しくても今だけじゃなくて10年後、20年後の未来も見据えてどう働くかを考えてみましょう。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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