天使ママのお部屋

体外受精、双子妊娠、22週流産、癒着胎盤を乗り越えてベビ待ち中のナースのブログ

天使ママって?

天使ママという言葉との出会い

こんにちは。私は不妊治療の末に双子を授かることができたけれど残念ながら天使ママとなった主婦です。自分の経験を踏まえて、改めて命を授かるということの大変さや尊さについて語り合えたらと思っています。

 

普通に生活をしていたら天使ママという言葉と出会うことはあまりないと思います。

私も自分が流産を経験して初めて知った言葉でした。

そう。つまりは子供を授かることが出来たけれど残念ながらこの世に生を受ける前に天国へと旅立ってしまった子供たちのママのことを天使ママというのです。

 

私は不妊治療の末の初めての妊娠でした。だからママという名前で誰かに呼ばれたこともありません。私はママになれたのか。なれなかったんじゃないかと思いました。でもこの言葉で私は自分がママになれたんだと思いました。

誰かの母親になる。これってとてもすごいことで大変なことで素晴らしいことです。今、子育てで悩んでいるママのみなさんも、早く誰かにママと呼んでもらいたいと願っているママ予備軍のみなさんも、いろんなママがいる中で天使ママという存在もあるんだということを少しでも知ってもらえたらいいなと思います。

 

そして天使ママのみなさん、一人で気持ちを抱え込まないで。おそらくこういう経験ってなかなか人には言いづらいし、言ったとしても相手も気を遣うし言ったら迷惑になるんじゃないかと思ったりすることもあるのではないでしょうか。実際、私は流産してから3カ月ですが、だいぶお腹が大きかったので周りは当然みんな知っていました。一目見れば流産してしまったことは分かってしまうし、そうなると行きつけだった居酒屋さえ行きづらくなりました。事実を伝えることさえ難しいのに自分の気持ちとなると親しい友人にさえ言いづらいですよね。理解ある旦那さんであれば助かるかもしれませんがそれでも、やはり性別の壁があったりします。だって、お腹の中でその子の存在を感じていたのは自分だから。妊娠中の子供の存在というのは特に女性しか感じられないものだからこそ、その子を失った悲しみは男性には理解しきれないものだと思うのです。これは生理学上どうしようもない壁だと思います。そんな壁を乗り越えられるのは同じ経験をした女性ではないかと思います。

 

私は今回双子を授かるまでに不妊治療も経験しました。体外受精により双子を授かったのです。この不妊治療というのも妊活、晩婚化とともに現代の大きなテーマかなと思います。不妊治療もまた孤独なものです。女性側男性側どちらに原因があろうとまた原因が不明であろうと結局は女性が病院に通うことになる。終わりの見えない治療、かさむ医療費、仕事との両立などなど悩みは尽きません。こういったことについても気持ちの共有ができたら少し勇気が持てるんじゃないかと思います。