天使ママのお部屋

体外受精、双子妊娠、22週流産、癒着胎盤を乗り越えてベビ待ち中のナースのブログ

気になる看護師の中間管理職のお仕事内容はこんな感じだよ

こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。

 

私は副看護師長という管理職の端くれのようなことも約4年ほどやらせてもらっていました。

あなたの職場では主任さんと言いますか?副看護師長と言いますか?どちらにせよ、病棟の長である看護師長をサポートする立場ですね。病棟の規模にもよると思いますがだいたい1~2名程度いるんじゃないでしょうか。

そんな管理職の人たちは一体どんな仕事をしているのでしょう。

各病院によって仕事内容は異なると思いますが、今日は私が副看護師長としてやっていた仕事内容を少しご紹介したいと思います。

 

まず基本的に副看護師長は師長さんと違って普段は他の看護師と同じように一般業務を行います。普通に患者さんを受け持ったり、他の看護師と同じ回数だけ夜勤もします。それにプラスした仕事があるんです。つまり仕事が増えるんですね。

さてでは、どんな仕事が増えたのでしょうか。今日はそこを詳しくお伝えしちゃおうと思います。

 

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本日のメニュー

 

 

 

増えた仕事その1:研修担当

私が所属していた病院では師長、副師長たちがそれぞれ分担して病院全体に関わる業務があったんです。

教育、業務、感染、医療安全、などなど。私は教育担当を3年間、業務の中の記録担当を1年間やってました。

 

院内研修の企画運営

教育担当では1年目から5年目までの看護師の院内研修を企画運営をやっていました。月1回会議をして来月の研修についての企画検討をやったり、新人指導のためのガイドラインを修正したりとか。

研修で外部講師を呼ぶときはその連絡調整から接待もやります。お茶菓子買ってきたりとかもするんですよ、私何の職業だったっけ?ってね。

全部で十数名いる研修を担当する師長と副師長の中でだいたい師長2名、副師長2名くらいずつでグループを作って1年目担当グループ、2年目担当グループというふうにわかれるんです。私は4~5年目の看護師たちの研修を担当していました。企画書作って、指導書作って、物品準備したり、研修当日も会場設営から研修のファシリテーターまでやるし、終わったらアンケート集計と報告書作成。翌月の会議ではその報告も。

 

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大事なのは一緒にやる面子

スムーズに研修を企画運営していけるかどうかは一緒のグループになった師長さんがどんな人かというのも大きなポイントです。全然自分では仕事しないで副師長に丸投げしてくる師長さんとかだとほんとに大変です。私は幸いにも出来る師長さんや先輩副師長さんと一緒のグループで助かりましたが。

中には全然やり方わからないのに丸投げされて困っている副師長さんとかもいましたね。心の中で静かに合掌してました。

 

記録担当は地味に面倒

記録を担当していたときは院内共通の記録マニュアルを修正したりとか、カルテなどを地道にチェックして正しい記録が書けているのか記録の監査をしたりとか教育担当よりは比較的軽くはありましたが、地味に面倒な仕事ではありましたね。

 

増えた仕事その2:会議

月1回必ずあるのが副師長会議。各病棟の副師長が集まって会議をします。議題はその月によって様々ですが時には勉強会と称してどっかの研修に行った副師長が伝達講習をしてくれたり、どこかの病棟で起きた問題について全員で解決策を考えてみたり、時にはこれ、この会議で話し合う意味あるのかなってこともしばしば・・・。

 

副師長の中の上下関係

これもね、下っ端副師長は誰か意見言ってくださいって時に意見を出さないと「ほら、なんか言いなさいよ」的な空気が流れたり・・・。

グループワークをやってその内容をみんなの前で発表するときの発表者とか下っ端が率先してやらなくちゃいけないような暗黙のルールみたいなのがあったりして。

極めつけは新しい副師長が昇任されたときとか、副師長の誰かが退職する時とかに親睦を深めるためのランチ会とかいうのが開かれて大きな会議室でみんなで仕出し弁当を食べるんですよ。

この時は看護師の長たる看護部長と副部長も一緒にご飯食べるんで全然ざっくばらんな感じにならないし(笑)。いかにそのえらい方々から遠い席をゲットできるかにかかっているみたいな。

気を遣うんだよな、これが。まぁ、先輩たちから学べるものもたくさんあるんですけどねぇ。

 

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会議の当番月は憂鬱

この会議の当番に当たっている月はその前月から議題を何にするかを部長さんや副部長さんと相談して決めなくちゃならなくて、せっかく考えた議題も部長さんの鶴の一声で没にされたり。そうするとみんなへの連絡も遅くなるから議題について意見を考える時間もないとか言われたり・・・。

 

師長さんの代わりに出る会議もある

師長さんが不在の時に代理で出る会議もあるんです。ただ座って聞いてればいいだけの会議もあれば、何かしらの意見を求められる会議もあります。

最も憂鬱なのが師長会議。各病棟の長たる師長さんの面々が揃いも揃っての会議です。虎とライオンとチーターの会議に猫が迷い込んだような気分。

より現場に近い人の意見を聞きたいとかなんとか言っちゃって、不意打ちで意見を求められたりすることもあるし、そこでとんちんかんなこと言ったりしたら後で何言われるか分かったもんじゃない。

助けてくれる師長さんもいます。なので、いかに助けてくれる師長さんを増やせるかが大事。普段から自分の部署の師長さんだけでなくいろんな部署の師長さんと関わりを持った時に顔を売っておく。この地道な努力がこの恐ろしい会議の場で役に立つこともあったりなかったり。

 

増えた仕事その3:師長代行

上の二つも大変な仕事だったんですが、極めつけのお仕事がこれです。

 師長さんも師長当直というのがあるわけです。そうすると二日間は師長が不在になるわけですね。それが月に何度かあります。副師長が複数人いたとしても必然的に何度か自分が師長さんの代わりをしなければならないんです。これがものすごーく嫌だった。

 

朝はまずご新規様のベッドの確保

まずね、朝からその日の予定入院の一覧を確認。新しく入ってくる患者さんをどこの部屋に入院させるか考えるんです。

これはもうパズルです。男性の部屋、女性の部屋、重症な人はナースステーションに近い部屋、軽い人は遠い部屋、あの人とこの人は前にトラブルになったから一緒の部屋にしちゃだめだとか、この人は窓側のベッドを希望してるとかいろんなことを考えます。これが最善策だと思ってすでに入院している人にお部屋の移動をさせてほしいとお願いに行っては嫌だと断られたり。

最初から最後までずっと同じ部屋に居たいと言う患者さんも結構いるんですよね。だから入院の時に病状次第でお部屋は変わりますと案内するようにしているんですが、それでも納得してもらえない人も中にはいます。何とかあの手この手で説得してみたり。朝からまずこれが大イベントです。

 

恐怖の報告タイム

無事、本日のご新規様が入院するベッドの確保が終わったら次!

恐怖の報告タイムがやって参ります。

副部長さん、または部長さんが病棟をラウンドしてまわってくるんです。その時に今日の入退院の状況と前日から当日にかけて何かトラブルがないかなどの報告をするんですよ。

「昨日の夜中に○○という病気で入院中の○○さんがトイレで転倒して尻もちをつきましたが医師の診察とレントゲン検査を実施して骨に異常はありません。」とかね。

スタッフの健康状態についても報告必須だし、患者さんのご家族からこんなご意見を頂きましたとかね。これもまぁ最初のうちはとてつもなく緊張するんです。

 

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もしも病棟でトラブルが起こったら

更にはこういう日に限ってトラブルってのは起きるわけですよ。患者さんからのクレームとか、医療事故とか。とにかく何か問題が起きたら光の速さで医療安全担当師長に報告電話をして状況報告と対応策の指示を仰ぎます。

が、しかし!ちょっと待って、焦ってはダメなの。

状況をしっかり把握しないままに報告の電話をかけてしまうと師長さんからの質問に答えられず、お叱りを受けるので何か問題が起きたらまずは可及的速やかに状況把握。

報告したらありがたいお説教を受け、それをもとにスタッフに指導をする。患者さんやご家族にも謝罪をしたりとかね。

責任者を呼んで来いと興奮している患者さんの元へ責任者として行くときのどんよりとした気持ち。いつもこの時に思うのがなんで師長さんがいない日に限ってこういうことが起きるんだろうってこと。

もうこういう日は体力と気力の消耗が半端ないです。

 

夕方には明日の入院患者さんの予定を確認してある程度どこに入院させるかのめどをつけておかなくてはなりません。

そして合間に入力関係の仕事とか書類の整理とかがあったり、代理で会議に出席したりなんてこともあり、あっという間に一日が終了です。

何もトラブルがなければそこまで大変ではありませんが、ひとたびトラブルが起ころうものならすべてのルーチンワークが停止し、トラブル解決に奔走し、もれなく残業が確定です。

 

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まとめ

こうやって書いてみると、管理職になりたいなって思う人いなくなっちゃいそうですね。元々管理職ってそんなに人気のあるキャリアではないと思いますが。

一般企業だとみんな管理職を目指すのかもしれませんが、看護師の世界では管理職よりは例えば認定看護師のライセンスを取るとかのエキスパートになる道の方が好まれるような気がします。

しかーし!管理職にだって魅力はあると思う。思いたい。きっとある!ということで、次回は管理職の魅力について語っていきたいと思います。

今日は長くなったのでこの辺で。

宜しければまた明日遊びに来てください。

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

 

宜しければこちらもお願いいたします。

 

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