天使ママのお部屋

体外受精、双子妊娠、22週流産、癒着胎盤を乗り越えてベビ待ち中のナースのブログ

新米師長の苦悩を解決する3つのアドバイス

こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。

つい先日、私の元職場の先輩方と久しぶりに飲み会をしました。

以前一緒に働いていた先輩2人と元上司の師長と計4人でした。

もともと何度か飲み会をしていましたが、今回はこのうちの先輩の1人がめでたくこの4月から師長になり、「大変だよー、辛いよー」というSOSがあったための緊急招集でした。

一つの病棟の長になるとそりゃぁ大変みたいです。当たり前ですが。

ベテラン師長(元上司)と新米師長(先輩)と副師長(先輩)と元副師長(私)の集まりです。

そこで出たアドバイスは、看護師長でなくても、一般企業の管理職やプロジェクトチームのリーダーとか結構どこででも通用するノウハウだと思うので、ちょっとご紹介したいと思います。

 

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気になるそのお悩みとは

今年の3月まで看護学校の教員をやっていました。その学校が閉校になり、教員から看護師長に一躍転身となったのです。

教員になる前は普通のいち看護師として働いていたので管理職の経験はなく、いきなり病棟の長たる看護師長になっちゃったんです。

人の上に立つというのは難しいですよ。師長を助ける立場の副師長が二人いるそうです。でも、1人は来月には産休に入る妊婦さん。もう1人は男性で自分よりも年上でかなり難ありなんだとか。

その彼はその病棟で必要な知識技術は確かにエキスパート並みに持っているみたいなんですが、それ故にプライドが高くやる気が常に空回り周囲から浮いているらしいんです。その病棟の前任の師長もその副師長の扱いには悩んでいたみたいでこういう風にしてほしいと伝えても違う動きをしてしまうとか。師長の意図は汲んでくれず、自分の考えだけで突き進んでしまうためしょっちゅう暴走しているみたいです。

更に問題な人がもう一人。50代のベテラン看護師でこちらもスキルはあるんですが周囲への当たりが強すぎて病棟中のスタッフから恐れられているとか。師長にも平気で噛みついてくるとか。

この狂犬の二人をどのように扱ったらいいのかが分からないというのがメインテーマのようでした。残業時間数も院内でトップクラスを誇ってしまう病棟らしく、もっと残業も減らしていかなくてはいけないしどうにかしたいことはたくさんあるのだけれど何をするにもこの二人をどうしたらいいかというところに行きつくみたいでした。

 

このお悩みに対する解決策は?

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ほんと、師長になるって大変ですねぇ。どうやったら人を動かせるのかってすごく難しいですよね。この悩みに対して、私の元上司と先輩は超的確なアドバイスしてましたよ。

アドバイスその1:まずは周りから攻めるべし!

 

まずは、私の先輩副師長からのアドバイス

普通は師長を支えてくれるはずの副師長を味方につけるところから始めますよね。それに病棟で影響力のあるベテラン看護師も抑えておくべきだと考えます。

 

でも今回の場合、その副師長とベテランが揃いも揃って難ありということは、そこからアプローチをかけても時間と労力が余計にかかるだけ。それよりも、もっと中堅どころの看護師たちの心をつかんでしまおうということです。

 

今までその下の世代さんたちはベテランさんや暴走副師長から否定的なことばかり言われていました。そこに師長がちゃんと正当な評価をして認めてあげたら、今までの虐げられていた時間があるからこそ認められた喜びは2倍3倍になってこの師長さんについて行こう!という気持ちになっちゃいます。

ベテランさんや副師長を抜きにしてもその他大勢を味方につければ病棟をまとめることは可能!ということです。

アドバイスその2:備忘録を付けるべし!

これはベテラン師長からのアドバイスでした。

悲しい話ではありますが、上司は常に部下から訴えられるリスクも考えなくてはいけません。みんなわりと簡単に労働基準局とかに電話しちゃうみたいです。

そこまで大きな話にならなくても、看護師長の上司である看護部長に職員の問題行動を報告するときに、〇月〇日にこういう行動があった、こういう発言があったという証拠を提出できるようにしておくことも大事なんですって。

〇月〇日にこういう指導をしてこういう反応があった。しかし、〇月〇日にまたこういう問題行動があって指導を行った。というような経過がわかるものを作っておいて何か問題が起きたときにはそれを出せるようにしておくんですって。

自分の身を守るためにも、備忘録は大切だそうです。

一般企業でも、例えばパワハラとかセクハラの訴えをしたいと思っても話だけでは聞き流されてしまいます。ちゃんと〇月〇日にこういうことがあったという記録をしておくと、後々大いなる力になるかもしれません。

 

アドバイスその3:役職が人を育てる

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名言だなぁと思ったのが元上司であるベテラン師長の一言。

「成長したから役職が付くんじゃないのよ、役職がその人を育てるの。」

だそうです。これは確かにそうですね。

私も副師長になりたての時はほんとに不安だったし辛かったし、自分には無理だと心の底から思っていました。でも1年2年と時間を重ねるうちに多少のことでは動じなくなりましたし、うまく切り抜ける術も心得た気がします。

今悩んでいることもそれを乗り越えることでまた一つ師長として成長できるんでしょうね。師長に向いているかいないかはこういう困難にちゃんと向き合えるかどうかにかかっているんだと思います。

 

管理職じゃなくたって、例えば初めて大きな企画のリーダーに抜擢されたとかっていうときも不安になりますよね。自分にはできない、そんな力は自分にはないとか思っちゃいますよね。でも、抜擢されたからにはきっと理由があったんですよ。そのリーダーをやることであなたがきっと成長すると上司が期待したからこそなんですよ。今のあなたにその力がなくてもその役割を果たしていく中でふさわしい力を身につけることが出来るんです。

だから、今は力がなくても思い切ってやってみましょう。きっとその力を身につけることが出来るともいます。

 

みなさんさすがです

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元上司と先輩からの的確なアドバイスにはほんとに脱帽です。

私はなんてちゃらんぽらんに副師長してたんだろうってつくづく思いましたよ。

いかに人を動かすか、病棟を回していくかを考えてスタッフたちと関わっているんだなぁってことが話を聞いていて伝わってきてこれぞ管理職!と感心してばかりでした。

私は1年後にはもっと強くなってますよ、大丈夫ですって励ますのが精一杯でした。一応3年以上副師長やってたのにねぇ。

アドバイスしていた副師長の先輩は去年までいた病棟の師長さんが相当に厳しかったんだそうです。自分はこういう病棟にしていきたいから副師長としてこうしてほしい、ああしてほしいとたくさん言われてそれを実現するために相当苦労したようです。でもそのおかげで人を動かすためにはどうしたらいいのかとか人を見る目とかそういうのが鍛えらえたとも言ってました。おそらく、その師長さんはライオン方式の教育だったんでしょうね。崖から突き落として這い上がらせる的な。それで這い上がってきたその先輩はすごいです。

私は師長さんに恵まれてというのかな、そういう厳しい教育方法の師長さんに当たらなかったので自由気ままにやらせてもらってました。なので、まぁちゃらんぽらんですよ。でもライオン方式だったらきっと私は這い上がれなかったから良かったなと思っていますが。

 

さいごに

あなたの病棟の師長さんだっていろいろ悩んでいるのですよ、きっとね。もしも、あなたの病棟の師長さんが新米師長さんだったら、みんなで助けてあげてください。病棟の皆さんの協力で師長さんは師長さんになるのです。

みんなで新米師長さんを立派な師長さんにしてあげてください。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

宜しければこちらもお願いいたします。

 

 

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