天使ママのお部屋

体外受精、双子妊娠、22週流産、癒着胎盤を乗り越えてベビ待ち中のナースのブログ

看護師との結婚に夢見る人の幻想「優しく看病」とはどういうことか

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こんばんは。

天使ママのお部屋へようこそ。

 

最近、TwitterFacebookなんかでよく見かけるこの記事。

news.livedoor.com

結構あちこちで見かけたので読んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

うちの主人がこれを無言で私に見せてきて深々と頷いておりました(笑)

 

私にも若干の心当たりはありました。

まだ付き合っている頃、彼氏であった主人の家に泊まりに行くと、初めてちょっとかぜっぽいかもと言っていました。大した心配はしていないものの、早めの受診をお勧めし、翌日帰りました。

しかし、主人は体調が悪いにもかかわらず、友達とフットサルをやって見事に発熱。その翌日にようやく病院に行ったら、インフルエンザの診断。

 

それを聞いた私は、「大丈夫?」ではなく、「なんで具合悪いのにフットサルなんか行ってんの⁉この時期、インフルかもって常識でしょう。熱があるかどうかくらいわかんなかったわけ⁉」と、怒涛の如くの説教。

更には、「ちょっと待ってよ、私一昨日泊まっちゃったじゃん。移ってたらどうしてくれるわけ?休んだらみんなに迷惑かけるし、患者さんに移したら命に関わるっつーの!」とたたみかけ、水と当面の食糧は確保したとのことだったので「治るまで行きません。」と宣告し、とにかく安静にして寝ていろという的確なアドバイスのみしか致しませんでした。

 

きっと主人は一目散に自分のところに来て甲斐甲斐しく看病してくれるものと思っていたことでしょう。おそらく、涙で枕を濡らしながら療養していたのではないでしょうか(笑)

 

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まぁね。「白衣の天使」なんていう幻想が、巷ではまことしやかに囁かれ、看護師という生き物はそれはそれは海よりも広い心を持って、聖母マリアのような慈悲深さを兼ね備え、美しくも気高い女性であるなんて・・・言い過ぎました?

そこまでは冗談としても、すごーく優しいんだろうなぁって期待するんでしょうね。

 

でもそういう幻想を抱いている人ってだいたい入院経験がない人ではないでしょうか。

多少なりとも入院したことのある人はきっと知っているはず。

看護師って、実は無駄に何でもやってくれるわけじゃないってこと。

 

たまにね、すごい勘違いした若い男性とかいるんですよ。

両手は元気なのにパジャマのボタンを留めてもらうまで待ってる人。

起き上がれるのにお布団掛けてくださいとか頼む人。

看護師はきっと超絶優しいから何でもやってくれる人なんだって思ったら大間違いですよ。

なんでもかんでも「やってあげる」ことは優しさではありません。何でもやってあげると自分で出来ないことを増やしてしまいます。それはその人の自由を奪う事にもなります。その人らしさを失ってしまう事にもなります。

看護師は可能な限り、その人が自分で生活できるよう支援することを目指しています。そのためには、どこまでなら自分で出来るのかを見極め、出来ないところのみを援助するというのがデキる看護師の看護です。

 

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それになんでもかんでも「いいですよー」って笑顔で許してくれると思ったら大間違いです。

治療上必要だと思うことはガンガン注意しますし、カロリー制限のある患者さんがお菓子を隠し持っているのを発見したりしたら容赦なく没収します。

 

手取り足取りすべてを代わりにやってあげて、その人の思うままになんでもやりたいようにやってもらうことは治療でも療養でも何でもない。ただのわがままなんですよね。

先ほどの記事にも出てくる「病気なめんな」ってのはそういう意味でもあると思うんです。

なんでもかんでもやってもらって自分の思うがままにわがままな生活することで病気が治せると思ったら大間違いだぞっていう意味でも病気なめんなって思います。

 

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優しく看病ということの意味を間違わないようにしてもらいたいと思います。

なんにせよ、看護師と結婚したらあなたが本当に大変な病にかかったとき、これほど頼りになる妻はいないかもしれませんよ。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

宜しければこちらもお願いいたします。

 

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