天使ママのお部屋

体外受精、双子妊娠、22週流産、癒着胎盤を乗り越えてベビ待ち中のナースのブログ

イケイケどんどんな先生の勢いだけじゃない対応の思い出

こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。

今週は入院中にお世話になった印象に残っているナースやドクターの話が続いていますがせっかくなので今日もそのお話にしようと思います。

私の主治医にはもちろん大変お世話になりましたが、もう一人、私の命を救ってくれた先生がいます。その先生は肝っ玉母ちゃんって感じがする先生です。

私の主治医は常に静かで落ち着いた雰囲気。この先生は太陽のように明るいなんでもどどーんと任せなさい!みたいな感じの対照的な先生。でもこの先生もとてもベテラン。私が生きるか死ぬかの時に駆けつけてくれた先生でした。

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本日のメニュー

 

 

イケイケどんどん先生との出会い

通院していたとき、主治医の先生とはスケジュールが合わずこの先生に診察してもらったことがありました。

その時は仕事を休んでいていつから復帰するか相談しようと思っていた時だったので聞いてみました。

 

私「先生、いつごろから仕事復帰してもいいですか?」

先生「仕事なんてね、適当にやっとけばいいわよ。来月からいいんじゃないですかね。」

 

ら、来月⁉あと1週間ちょっとしかないんですけど。いやいやいや、体力的にそれは無理でしょう。なんたって引きこもり生活1ヶ月ですよ。まだ外出は散歩レベルですよ。

 

私「えーっと、安定期までまだ少しあるんですがそこまで待たなくて大丈夫ですかね?」

先生「うーん、心配だったら待ってもいいんじゃないかしら。うまくいくもんはいくし、いかないときはいかないのよ。」

 

いや、まぁそうだけどさ。適当にやれる仕事でもないわけだしさ。私が看護師って知ってるのかなこの先生は。と若干不安になり、職場復帰の判断は翌週の主治医の診察まで待つことにしました。

案の定、主治医の小さな巨人の見解はこうでした。

 

巨「うーん・・・どうしても復帰しなくちゃだめですか?」

 

えー!先週の先生はイケイケどんどんな感じだったのにー‼!

よかった、やっぱり主治医に相談してよかった。

恐るべし、イケイケどんどん:;(∩´﹏`∩);:

 

外来で待っているとき、「〇番の方、〇番診察室へどうぞ」とスピーカーから先生の声が聞こえますが私の主治医の小さな巨人はそれさえ消え入りそうな音量で聞き取れないくらいなのに対し、このイケイケどんどんな先生は響きすぎて聞き取りにくいくらいでした。

 

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場の空気を瞬時に変えた存在感

とまぁ、外来ではこんな印象ではありましたがその風格はどんなときにも頼りになるよって言うオーラは満載でした。

 

そんなイケイケどんどん先生は私が流産で生きるか死ぬかの時に朝早く駆けつけてくれました。

夜からずーっと陣痛と戦って朝方に双子は私の体から出てしまいました。そして残る胎盤がなかなか外に出ず、若い先生がずっと私のお腹の中を掻き出し壮絶な痛みに絶叫していたころ、ようやく外が明るくなってきました。

 

もうすぐ、きっと誰か来るはず。

朦朧としてきた意識の中でそんなことを思っていたとき、現れたのがこのイケイケどんどん先生でした。

もはやほとんど目もあけられないくらいだったのにその先生が来たのがすぐにわかりました。その場の空気が一変したからです。

イケイケどんどん先生の顔を見て神が来たと思いました。そして時計をみると朝の6時。どこにお住まいかは知りませんが朝っぱらから呼び出されて来てくれたのでしょうねきっと。神様仏様ーっていう感じです。

 

良く通る声で次から次に指示を出します。さすがです、先生。そうですよね、とりあえず血圧くらい測ってもらいたいですよ。なんて思ったのも束の間、今までとは一味違う痛みが私を襲いました。

 

確実に一段階アップした痛みが私の中心部を貫きます。

もう、言葉になりません。「うわー!!!」ってほんとにね、叫ぶんですね。

今までの若い先生のやり方なんて生ぬるいとばかりにさすがはイケイケどんどん。こんな時でも容赦ないイケイケどんどん。お腹の上からぐりぐり、中からぐりぐり。これでもかというくらいえぐる、押す、半端ない。神様は鬼だった。

一段階アップした私の叫び声に怯える我が母。でも「これは必要なことなんです」と一言でぴしゃりと言い切る先生。

「いいから続けてください。大丈夫です。」

私は信じられると思いました。この先生なら信じられると思ったので痛くてもどうぞやってくださいと言えました。そして私が信用しているんだというところを見せることで母も安心してくれるかなと思いました。

 

今までにっちもさっちもいかなかったこの状況が輸血の手配やら手術室への連絡やらようやく始まりました。1人しっかりした司令塔さえいれば現場はこんなにも変わるんだと実感した瞬間でした。

 

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勢いだけじゃない繊細な対応

数日後、火葬場で多量出血してすぐに病院に舞い戻った私を診察してくれたのもこのイケイケどんどん先生でした。

診察の結果、仮退院のはずでしたが胎盤のかけらが残っていてそこから出血している可能性が高いという事で退院は延期となりました。

エコーの後、その見解を説明するために診察室に呼ばれてその説明を受けたとき私の顔を見てまず一言。

先生「ちゃんと寝られていますか?」

私「正直、あまり熟睡は出来ていません。」

先生「そうですよね。今そんなぐーすか寝れてたら逆にすごい。」

そう言いながら私の手首で脈をとりました。

私の顔を見てすぐに眠れてないんだろうなというのを察してくれたんですね。

 

「うーん、やっぱり今退院は無理だったんじゃないかしらね。」

そう言われ、無理を承知で小さな巨人にお願いしたのはこちらだったのでそれを伝えようと思いました。

「せっかく○○先生(主治医の先生)が私のことを考えて早めの退院を決断してくれたんです。私が看護師だから病院じゃ休めないだろうって・・・。」

私がそう言うとイケイケどんどん先生は

「そんなに自分を責めないで。」

と私の目を見て一言優しい笑顔で言いました。

 

そんなつもりだったわけじゃないけれど、そういわれると涙があふれました。

イケイケどんどんないつもの勢いはどこへやら。そんな風に言われるとは思ってもみなかった不意打ちはズルいですよ。

勢いだけじゃないこのきめ細やかな対応。私の表情、言動からいろんなものをくみ取ってくれた先生でした。

 

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こうやって考えてみると、本当に私は恵まれていたと思います。いい先生に出会い、良い看護師さんに出会い、皆さんに支えられた入院生活でした。

改めて、看護師として新たな視点に気づかされたり、当たり前だけど大事なことだなと再認識したり、いろーんな意味で実りある入院生活であったと思います。

 

東京の週末はお天気が下り坂のようですが、お花見シーズンですね。いつかは子供を連れてお花見をしたいと思っています。

それでは皆様、よい週末を(^^)/

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

合わせて読んで頂きたい記事!

昨日と一緒ですがこちらの記事に流産の経過が事細かに書かれています。

ご興味を持たれましたらぜひご一読を。

 

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